2010年10月12日
もりのがっしょうだん
作:たかどの ほうこ
絵:飯野 和好
クマと キツネと アマグマ、
それに ぐんと ちいさい
ハリネズミ。
四ひきは、少年どうぶつ
合唱団の 団員です。
はるのさいてんで、
森のまもりがみさまに
ささげる うたを
うたうために
えらばれたのです…(絵本より)
四ひきはみんな違う学校に通っています。
ハリネズミの子はみんなと仲良くなりたいために
みんなに合わせて自分の学校のとっても優しい先生の
悪口を面白おかしく話しました…
この絵本を読んでいると、ハリネズミ君の痛い心が伝わってきます。
いけないこととわかっていても
みんなと仲良くなりたくて…
みんなにすごいって言ってもらいたっくて…
嘘をつき続けました…
でも心が痛くて、痛くて…どうしよう…
森のまもりがみさまにささげる歌を歌うには
美しい歌声だけではいけません、慎み深い、美しい心も必要…
ハリネズミ君は うんと うんと苦しんで
真夜中の森の奥深くの「おゆるしづかに」にむかいます…
「おゆるしづか」は暗い暗い森の奥…
でもこの恐ろしい森より怖いのは
自分の心と口がおかした罪だという事に
ハリネズミ君は気づきます…
この絵本を読むと昔おばあちゃんによく
「そんなことをしたら神様が見ていて罰があたるよ」
「机にのっちゃだめだ!机の神様に怒られるから…」
「お茶碗にご飯粒のこしてはいかんよ!目がつぶれるよ」
「お菓子もらったら、まず仏様にあげておいで…」
などなど…
色々思い出されます。
なので私は今も机の上には神様がいると思ってます。
見えない目に見られている気もします(見守ってもらっている)
これは今の子供たちにとっても
必要な事ではないかなぁ…
ってちょっと思ったりもします。
大人でもそうですが…
常に見えない目に見られていると思えば
悪いことってできないんじゃないかなぁって…
挿絵は私の定番読み聞かせ絵本「あるのかな」の飯野 和好さんです。
動物たちの表情がなんともいえずかわいい(*´∀`*)
そして子供と一緒に色々考えながら読むことのできる
絵本ではないかな…と思います(^-^)
Posted by ころん at 23:50│Comments(0)
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